概要
シカゴ市はミシガン湖の南西岸に約 40km にわたって発達した都市で,全米第3位の人口を擁し、中西部を代表する商業と文化の大都市でもある。そのシカゴ市郊外北西部に位置するアーリントンハイツ市 の閑静な住宅街にあるシカゴ双葉会日本語学校は、通年使用できる整った設備の校舎を備えており、児 童生徒の学習に理想的な環境を有している。 シカゴ双葉会日本語学校は、「シカゴ日本人学校」と「シカゴ補習授業校」の2つの学校が同時運営されている、世界でも珍しい「シカゴ方式」と呼ばれる設置形態の在外教育施設である。 補習校は,授業日が毎週土曜日・週一回だけの学校であり,補習校に通うほとんどの児童生徒は、月曜日から金曜日まで現地校に通っている。多くの子供たちは現地校に通い始めた当初は,言葉や習慣の 違いに戸惑うなど今まで経験しなかった苦労に直面する。しかし,現地校での生活に慣れてくると、も のの見方や考え方、生活態度などいろいろな面で影響を受け、やがてアメリカナイズされていく…。そ んな中で補習校は週に一度,教師や友達と日本語で触れ合い,共に学べる貴重な場になっている。
近年、補習校に通う子どもたちは多様化が進んでいる。保護者の転勤のために日本や他国から移り住んできた子、米国で生まれ育った子、両親とも日本人の家庭に育った子、両親のどちらかが日本人以外の家庭で育った子など、多様な家庭環境・言語環境・学習環境をもつ子供たちが共に机を並べるのが補習授業校の実際である。当然、日本語能力についてもそれぞれの課題を抱えている。 しかし、いずれの場合も、アメリカの教育と日本の教育を受け、英語と日本語を自由に使える若者は、多様化する今日、日本と世界の架け橋になってくれることが期待できる。今、日本で求められているグローバルな人材育成の点からも、シカゴのみならず世界中の補習授業校に通っている子どもたちは、正に期待される人間像だと言える。
1. 名称 日本名:シカゴ補習授業校 現地名:シカゴ双葉会日本語学校・補習校 英文名:CHICAGO FUTABAKAI JAPANESE SCHOOL -SATURDAYSCHOOL- 法的地位 文部省認定 在外教育施設 2. 所在地 2550 N. ARLINGTON HEIGHTS ROAD, ARLINGTON HEIGHTS,IL 60004, U.S.A. FAX:(847)590-9759 E-Mail hoshuko@chicagojs.com Home page www.chicagohoshuko.com 3. 設置団体 シカゴ商工会議所 (JCCC) 設立 昭和 41 年(1966 年)5 月 4. 運営団体 シカゴ双葉会 5. 沿 革 「シカゴ双葉会日本語学校」は、JCCC(シカゴ日本商工会議所)が中心となって、1966 年 5 月、児童生徒数 49 名、教員4名でバプテスト教会を借用してスタ-トした。開校後 2 年で、フランシスパ-カ-校へ 移転し、同時に高等部が発足。1969 年、ロヨラ大学へ校舎を再移転し、幼稚部が発足した。1978 年 9 月、全日校(シカゴ日本人学校)併設開校に伴い、名称を「シカゴ双葉会日本語学校補習校」とし、ケントン校へ。3 年後、ナイルズイ-スト 校を分校とした。1984 年 8 月、現在のナイルズエマ-ソン校へ。児童・生徒の増加により、1986 年 ナイルズイ-スト校からノ-トルダム校を分校とし、中・高等部を分離。1990 年 8 月、さらに高等部 をメインサウス校に分離して 3 校の形となり、シカゴ補習授業校の最盛期となった。その後児童・生 徒の減少により、1993 年分校をノ-トルダム校のみとし、さらに翌年分校をメインサウス校に移転し,、本校をナイルズエマ-ソン校(幼稚部・小 1~小 3・高等部)、分校をメインサウス校(小4~小6, 中学部)とした。1998 年 4 月より、全日校と共にアーリントンハイツへと校舎を移す。その際に一校 体制となり、現在に至る。 2016年創立50周年を迎えました。
6. 教育課程
7.園児児童生徒数 (2020年1月13日現在)
8.教職員数
9. 学校行事 授業参観や全校による最大行事の運動会をはじめ,幼稚部の七夕祭りやもちつき会などの行事がある。また中学部のタレントショーでは個人やグループで特技などを披露している。2年おきに開催する子どもたちの通う現地校の担任を招待するオ-プンハウス(2018年度開催)では,日本人 教師と現地校のアメリカ人教師との意見交換を通して,児童生徒の指導について相互理解を深めている。 |